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農業を始めてみようか(2)

農業というビジネスはどのようなものなのか(1)

実家が農家といっても、実家は平均的な兼業農家ですので、損益計算書も貸借対照表も作ってはいません。とはいえ、経営に携わる仕事をしてきた以上、そこから入らなければ何をしてもいいかもわかりません。ということで、まずは、以下の初期条件で、財務諸表を予測することから始めてみました。

作付面積:20アール(土地は所与のものとする)
初期費用:200万~300万
場所:福島県を前提

なにはなくともまず売上はどのくらい?

売上は、まず、何を作るか、から考えてみます。面積20アールとなれば、もしコメ作だとすれば、前回の記事「農業を始めてみようか(1)」の営農組合の損益計算書より、年間20万円の売上にしかなりません。さすがにこれでは、何もできません。ということで、畑作を考えてみます。
売上は、単価×収量 ですので、畑作できそうな野菜のkg当たりの価格と、単位面積当たりの収穫量のデータを探しました。

野菜のkg当たり単価:

独立行政法人農畜産業振興機構が管理・運営するサイト 野菜情報総合把握システム(通称:ベジ探)で、野菜のデータ検索⇒卸売市場入荷量・価格⇒入荷量・単価 (旬別・産地別)にて、例えば、東京卸売市場に、福島県から入荷された野菜の入荷量と単価がわかります。
https://vegetan.alic.go.jp/index.html

このグラフから、野菜によってkg当たりの単価が異なることはもちろんですが、その価格の変動幅も大きく違うことがわかります。
トマトやきゅうり、ブロッコリなどは平均価格からみて、上下2割程度の変動幅でおさまっていますが、キャベツ、にんじんなどはそれが6割程度となっているようです。
もっとも工業製品のように型落ちで一方的に値崩れ、というわけではないので、下がった価格もまた戻るのでしょうが、通常の企業のように、毎年”確実に”粗利を確保することが難しいことがこれだけでも簡単にわかります。
アメリカなどで、穀物の先物取引市場などが発達した理由も垣間見えますね。。

野菜の単位面積当たりの収穫量:

野菜の単位面積当たりのおよその収穫量は、その野菜の作付面積と生産量のデータから伺いしることができます。
こちらは 政府統計の総合窓口 e-Stat ( https://www.e-stat.go.jp/) にて、

農業経営統計調査 ⇒ 営農類型別経営統計(個別経営) ⇒ 平成〇年営農類型別経営統計(個別経営、第2分冊、野菜作・果樹作・花き作経営編)
⇒ 野菜作り経営 ⇒ 露地野菜作経営の部門収支 ⇒ 部門の概況と分析指標

などのデータなども参考になります。
(なお、このデータは、農家の経営状況を知ることを目的としているため、単位面積当たりの収穫量を推量するにはより適切なデータがあるものと思われます。見つけ次第、情報を追記いたします。)

上記のグラフにおいて、施設〇作りの施設とは温室のことです。温室となれば、年間複数回、収穫できるため、収穫量が各段に増加しています。
なお、この収穫量も先ほどの価格と同様、毎年変動することが予想されます。さらに、収穫量と価格の変動にはおそらく相関があるでしょうから、価格と収穫量を掛け合わせた売上の予測はさらに難しいものととなるはずですが、それはまた、別の機会に考えてみたいと思います。

結局、農業の売上はいかほどになるか

 

卸売価格に単位収量をかける非常にざっくりとした計算では、露地栽培できゅうりやトマトを栽培すれば1a当たり20万円、ハウス栽培では、その倍の40万円ほどになります。
今回想定する20aほどの耕地面積では400万円から800万円ほどでしょうか?サラリーマンの給与ぐらい?いやいや、こちらの金額は卸市場での販売価格ですので、肥料や農薬、機械費、労務費などの製造原価のほかに、卸市場までの物流費などがここから引かれて始めて手元に残る利益となります。
ビジネスとして農業を考える以上、利益が出る算段がないと意味がありません。しかし、、、本当に利益が出るのでしょうか???
今後、さらに考えていきたいと思います。

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