生涯賃金シミュレータに数値を入れてみます。
事例)メーカー経理部30歳から経営コンサルティング会社への転職
メーカー 年収600万円 企業退職金制度あり 60歳定年 定年時年収1100万円
から、
経営コンサルティング会社 年収700万 企業退職金制度なし 60歳定年 定年時年収1400万円
への転職を考えてみましょう。
なお、給料の増加は どちらも 前半増加率大、退職金は給与の5%が拠出され、5%で運用できるとします。
- このままメーカーに在籍していた場合
- 給与手取り総額 235,199,966円
- 企業退職金金額 30,293,884円
- 生涯賃金 265,493,850円
- 経営コンサルティング会社に転職した場合
- 給与手取り総額 294,000,000円
- 生涯賃金 294,000,000円
経営コンサルティング会社に転職すれば、年収は100万円ほど増加しますし、定年時の年収も300万円多いのですが、生涯賃金の差となれば、2億6千万円と2億9千万円程度の差となります。
経営コンサルティング会社でやりたい仕事がやれ、それで生涯賃金も3000万円も増加する、と見ることもできますが、経営コンサルティング会社では離職率が高く再転職することになるリスクも今のメーカーより格段に大きくなる割に、そこで、そこそこうまく行っても生涯賃金ではたかだか3000万の増加では割に合わない、とも思えてこないでしょうか?
このように企業退職金は、巷で考えられる以上に大きな金額となります。今は、中途退職しても年金を持ち運べることも多くなりましたので、企業退職金制度のある会社は、多少、手取りが少なくとも生涯賃金にとって大きなアドバンテージであるといえます。
個人型確定拠出年金の役割
ところで、上記の例で経営コンサルタント会社に転職した場合に個人型確定拠出年金に加入すると仮定してみます。
個人型確定拠出年金は、拠出額の上限が年間約27万円程度(2018年現在)ですので、その上限まで拠出するとしてみます。すると
- 経営コンサルティング会社に転職した場合
- 給与手取り総額 294,000,000円
- 個人年金への拠出総額 8,100,000円
- 生涯の手取り額 285,900,000円
- 個人年金受取額 18,801,121円
- 生涯賃金 304,701,121円
となります。個人型確定拠出年金により 810万円の拠出が運用により1880万となるため、その分、生涯賃金が増加しているわけです。
経営コンサルティング会社に転職し、給与が上がった分を個人型確定拠出年金に拠出し運用することで、生涯賃金のさらなる増加を確保した上で転職のリスクに立ち向かう、というシナリオも見えてきますね。もちろん、40歳で再転職することにして、生涯年収を計算してみることもあり、ですね。
このようにシミュレータは、転職したほうがいい/しないほうがいい、という答えではなく、いろいろなシナリオを考えるきっかけと、生涯賃金金額という客観的な判断材料を与えてくれます。是非ご活用ください
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