「経営」と「経営管理」の良い関係とは?
「経営管理とは何をすることだろう?」でも記しましたが、経営管理は、経営資源を把握することで経営者の決断を支援し、経営資源を迅速に調達・移動することで経営方針を具体的に実現する役割を担っています。
私が考える経営と経営管理の役割を改めてこの図に記します。
さらに、経営管理は、その活動の起点により、以下の2つの特性があると思われます。
① アウトバウンドな経営管理
「経営者の決断」という経営管理者から見れば”外部”を起点とした活動。
経営者に示された戦略を実現するために、ヒト・モノ・カネを経営資源を外部から調達したり、全社の資源配分(注1)を組み替えたりします。
なお、ヒト・モノ・カネは常に動いているため、資源配分を継続的に把握する活動もこちらに含めます。
注1:社内の各部署、あるいは各事業にどの程度の経営資源を投下するか、その配分。ポートフォリオ。
② インバウンドな経営管理
「経営管理」が主体的に行う、現場の業務プロセスを改善し投下した経営資源の効率を高める活動。
例えば、IT技術を用いたり、管理業務をアウトソースするなど各部署だけでは容易に実現できない活動を行います。これにより、いざ経営資源を追加で投入された時の効果を高めることが可能となります。
なお、こちらの活動は、将来の経営からの要求に備え経営管理者自らの判断で行います。
経営管理部におけるアウトバウンドとインバウンドの活動のバランスは、各企業の状況により異なりますが、必ず、双方に気を配ることが大切です。
経営者とよく相談し、最適な活動のバランスを探ることが第一と思われます。
「経営者の方針に迅速に反応しようにも現場がついてこない」という場合は、インバウンドの活動時間が極端に少なく、常にヒトを動かしてばかりで、業務プロセスが定着していない、という話は本当によくあります。