経営管理に期待される二つのこと

「経営管理」に期待される二つのこと

「経営管理」の解釈は、企業により、或いは、同じ社内でも人により異なっている場合があります。
私は、大きく以下の二つの捉え方があると感じております。

 

このページの概要

実際の現場での「経営管理」は、時として以下の異なった場合を指す場合がある。
どちらも会社にとって重要な意味を持っている。

  1. 様々な現場の管理の総称としての「経営管理」
  2. 経営者を支える番頭としての「経営管理」

 

1.様々な現場の管理の総称としての「経営管理」

企業の現場には、

  • 予算実績管理
  • 営業・受注管理
  • 製造・プロジェクトなどの原価管理
  • 在庫管理
  • 労務・人事管理
  • 資金管理

など様々な管理活動があります。一つの解釈は、「経営管理はこれらの現場の管理活動の総称である」とする捉え方です。

 

全ての現場の管理活動の対象は、ヒト・モノ・カネといった経営資源です。そして、これらの経営資源を用いて様々な業務をしている従業員は、

 

  • 自らの業務が企業の方針に合致しているか(自らが会社に貢献できているか)
  • 自らの業務が正しく評価されているか

を常に意識しています。現場の管理活動は、従業員の上記の問いに対する答えとともに、現

場に安心感や一体感をもたらし、現場の進む方向を調整する重要な活動です。

 

「経営管理」の役割の一つは、”現場の管理活動を統括することで企業レベルで進む方向を整えること”と捉えることができます。

 

 

2.経営者の判断を支援し、その決断を実行する番頭としての「経営管理」

私個人の経験として、現場の状況を把握しその結果を現場や経営層にフィードバックしているだけでは、時折、経営層からお叱りをうけることがありました。
経営管理においては、現場の従業員だけでなく、経営層(社長)が「経営管理に何を期待しているのか」も意識する必要があります。そして、経営層は、「現場の活動状況が見えていれば十分、ではない」のです。

 

「経営とは何をすることだろう」でも記しましたが、経営とは、経営判断をし続けることです。このため経営層が「経営管理」に期待するのは、自らが考案したシナリオの実現可能性(フィージビリティ)を高める具体的な施策です。これこそが、「経営管理」のもう一つの役割です。

 

具体的には、例えば、今、経営層は、新規事業への参入判断に直面しているとします。
その是非を判断するためには、

  • 必要な資格や経験は何か
  • 必要な製造設備の保有状況やラインの空きはどうか、生産効率はいかほどか
  • どの程度の利益や投資対効果(ROI)を期待できるか
  • ヒトやモノを調達・移動の実現可能性やそれに要する時間 はどのくらいか
  • 必要な資金額や失敗した場合のリスク許容度はどの程度か

などの情報が必要になるります。

 

これらを知るための手掛かりの多くは、1.で記した「現場の管理活動」から収集される情報に含まれていますが、それだけでは不十分です。企業として決断を迫られる局面で、経営層の期待に迅速に応えられるよう、常日頃から判断に必要とされる情報を準備しておく活動が「経営管理」のもう一つの側面である、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

さて、上記の「現場の期待する経営管理」と「経営層の期待する経営管理」は、異なるものではありません。双方からの期待を目的として、次の項で記す活動を実施していれば、作成する帳票を変えるだけで、双方の期待に応えることができます。
そのあたりは、後述する具体的な方法論の中で記したいと思います。


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