収集・統合した情報を理解する
「何のために何を理解しなければいけないか?」を意識する
企業内外から苦労して収集した情報には、右図に示すように、現場の情報や社内の業務プロセスや組織の変化、社外の経営環境の変化などが反映されています。
経営管理として情報を収集する目的は、この“様々な変化”を把握することであり、“変化”に対応する施策を立案することに尽きると思います。
収集した数値や情報がこれまでと異なった傾向を示していれば、そこから、その背後にある原因(社内で何かが起こったのか、社外の環境変化なのか等)を理解する、というより推測する、ということが経営管理の大きな仕事の一つ(経営資源の状況を把握する活動)です。
例えば、想定した売上予算と実績がかい離している場合、
① 想定していたほど市場ニーズがなかったのか
② 競争相手が増えたのか
③ ニーズはあるが営業員がいないのか
④ 営業員はいるがその能力が落ちているのか
⑤ 十分な在庫がなかったのか
等々様々な原因が考えられます。情報を理解するとは、上記の項目のうち、どこにどのような事象が発生したのかを見極めることです。
また、上記の社内外の環境の変化において、一般には、一つの変化のみが起こっていることは考えにくく、複数の変化が同時に発生している場合がほとんどです。経営管理として情報を分析する作業の多くは、収集した情報には、社内外のどのような変化の影響が相対的に大きいのか、或いは小さいのかを把握することに費やします。
では、もし収集した数値や情報が期待通りであればどうすればよいでしょうか?
その場合は、さっさと報告をとりまとめ、経営管理の他の大きな仕事(企業内の業務プロセスを効率化する)により多くの時間を割いていけばよいわけです。
具体的な情報分析の方法
経営情報分析に関して様々な出版物があり、その時々の目的に応じて最適な方法も異なるでしょう。とはいえ、経営管理の経験がある人間であれば、各自、それなりに定石とする方法があるかと思われます。
ここでは、私自身が実施している方法をご紹介します。
具体的な方法を実施するにあたり、具体的なデータがないとイメージがわきにくいでしょうから、ここでは、このデータをサンプルとします。このサンプルデータは、実際の企業データから、その傾向が損なわれないよう数値や年度、勘定科目を加工したものです。
情報分析は、主に以下のステップで実施します。
- 集めた情報の「変化」に気づき、それを認める
- 経験・知識をもとに多方面から検討することで、「変化」の原因を推測する
- 推測をもとに関係者に話をきくなど更に深い情報を集め、推測を確信に変える
特に、2.での推測がしっかりとなされればなされるほど、現場からの協力が得られやすくなります。
こちらのページで、具体的な情報分析の例を紹介しています。
関連ページ
- 経営資源を把握する仕組みを構築する
- このページでは現場の経営状況を把握する方法に関して記します。
- 情報を収集・統合する
- このページでは現場の経営状況を把握する方法に関して記します。
